ポリエチレンシートの厚みについて
「このシートの厚みは何ミリですか?」と聞かれることが多いですが、実はブルーシート(ポリエチレンシート)の業界基準では、厚みではなく「重量」で管理されている点をご存知でしょうか。
業界基準は「厚み」ではなく「重量」
基準となるのは、シートを「2.0間×3.0間(3.6m×5.4m)」のサイズに仕立てた時の重量です。
このサイズ(約19.44㎡)にした時に、何グラムあるか?で番手(#3000など)が決まります。
#3000と#2500の決定的な違い
具体的には以下のようになります。
● #3000のシート:19.44㎡にした場合に約3,000g(3.0kg)になるもの。
● #2500のシート:19.44㎡にした場合に約2,500g(2.5kg)になるもの。
単純に番手(数字)が大きいものほど重量があり、結果として「厚みがある」ということになります。
糸の打込本数による密度の差
また、1インチ×1インチ(2.54cm×2.54cm)の中に糸が何本あるか(10×10本や12×12本など)によっても強度や重量に差が出ます。
基準となる場合もありますが、メーカーによって品質に差が出るため、「=(イコール)で必ずしも#3000や#2500となる訳ではありません」という点に注意が必要です。
用途によるシートの選び方
養生用途で使う場合、使い捨てなのか、一時的な保護の中でも少し長めに養生したいのかという用途で考えると、厚みはそこまで大きな問題ではないかもしれません。
しかし、さらに厚みがある#4000番手や、耐水性の高いWP、耐候性があるUVシートなどもありますので、長期使用の場合はそれらを用途に合わせて選ぶのがベストです。



