ラミネート加工の仕組みを解説!塩ビシートと生機の接合技術

公開日:2023年12月3日 / 更新日:2026年6月9日
産業用資材における「ラミネート加工」とは、軟質塩化ビニール(塩ビ)などのフィルムと、ベースとなる布地や網目(生機:きばた)を、熱や接着剤を用いて強力に張り合わせる製造技術のことです。
異なる特性を持つ素材同士を一体化させることで、素材単体では得られない「強度」「耐久性」「防水性」などを飛躍的に向上させることができます。中に挟み込む生機がしっかりとした織物であればテントやターポリンになり、格子状の糸であれば糸入ビニールになるなど、私たちが普段目にする様々な特殊シートを生み出すために欠かせない加工工程です。
うちで扱っているテント生地や糸入ビニールって、布や糸の周りを塩ビのシートが綺麗に覆っているけれど、これってどうやってピッタリくっつけているの?簡単に剥がれたりしないのかな?
なるほど・・・理解しました。実はただ重ねているのではなく、『ラミネート加工』という技術を使って、熱や接着剤でガッチリと強力に張り合わせているんです!この工程を経ることで、別々の素材が一体化して、テントに必要な強度や防水性が生まれます。その接合の仕組みと製造ステップをご説明しますね!
この記事のポイント
- 異なる素材を合わせて「強度・防水性」を上げる技術
- 挟む「生機(きばた)」の形で完成する製品が変わる
- 材料のセットから圧着・冷却までの「製造5ステップ」
ラミネート加工とは?異なる素材を張り合わせて性能を上げる技術
ラミネート加工(Lamination)は、異なる特性や機能を持つ材料を張り合わせて、特定の性能や用途に合った軟質塩ビ製品を製造する際に使用されます。弊社の扱い商品だと主に上から「塩ビ/生機/塩ビ」となり。特殊な商品だと「ゴム系樹脂/生機/ゴム系樹脂」の様な層になります。
ざっくりした考えだと、この時の生機がしっかりとした織物だとテントやターポリン、格子状だと糸入ビニールになります。
ラミネート加工は、生機と軟質塩ビシートの間に接着剤または熱を介して接合する方法で、主に行われます。
オモテ面のフイルムと、ウラ面となるフイルムをくっつける為に、生機はフィラメント糸の様に毛羽立ちの少ないものを使用する場合が殆どとなります。
テントやターポリンができるまで!ラミネート加工の製造ステップ
①生機の供給: 生機が供給されます。②接着剤や熱のセット: 生機の表面に接着剤が塗布されたり、熱が加えられたりします。これで軟質塩ビシートが生機に密着します。
③軟質塩ビシートの供給: 生機へラミネートする軟質塩ビシートが供給されます。
④ラミネート: 軟質塩ビシートが生機に密着し、必要な圧力と温度で接合されます。
⑤冷却および固化: ラミネートされた材料は冷却され、接着剤が固化し、製品が完成します。
⑤仕上げと切断: ラミネートされた製品は仕上げられ、必要に応じてカットや切断されます。最終的な形状や寸法へ仕上ります。
ラミネート加工のメリットと、作られる代表的な製品
ラミネート加工は、軟質塩ビを他の材料と結合して、強度、耐久性、防水性、耐薬品性、断熱性などの特性を向上させたり、特定の用途に合わせた複合材料を作成したりするために広く使用されます。テント、糸入ビニール、ターポリン等の製造がされます。
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