【素材の基礎】ターポリンは防水?雨は染みる?語源から学ぶ「水に強い理由」と寿命

公開日:2022年5月18日 / 更新日:2026年9月4日
ターポリンとは、塩ビ樹脂(PVC)を貼り合わせた積層シート(PVC積層シート)の総称です。
テント生地や横断幕として使われるこの素材について、「この生地に防水性はありますか?雨は染みてきませんか?」というお問い合わせをよく頂きます。
結論から言うと、ターポリンは非常に高い防水性を持っています。
しかし、絶対に水を通さないかというと、使用環境や経年劣化によっては例外もあります。
ターポリン素材とは、ポリエステルやナイロンの織物の両面に塩化ビニル樹脂を貼り合わせた積層シートのことです。表面が樹脂で隙間なく覆われているため防水性を持ち、軽量で加工しやすいことから、工場の間仕切りから看板・カバー類まで幅広く使われています。
ターポリンの規格や主な用途、テント生地との強度の違いについては「ターポリンとは?特徴・用途・テント生地との違いを解説」で詳しく解説しています。
結論:ターポリンに防水性はあるのか?
肝心なご回答ですが、その名前の由来の通りターポリンには防水性があり、雨が染みてくる様な事は(破れない限り)ありません。
(※気温差による結露等で濡れることはあります。)
これは、生地の表面が塩ビ樹脂(PVC)で隙間なくコーティングされているためです。
雨漏りと誤解されやすい結露のメカニズムや工場・倉庫での防止対策は「工場・倉庫の結露対策とは?製品被害・転倒を防ぐ産業資材の活用法」をご確認ください。
「ターポリン」の語源と構造
そもそもの語源は、英語のtar(タール)+palling(覆い布)、pall(布)から来ています。
昔は帆布にタールを塗って防水性を持たせていたことが由来です。
現代の日本では、ポリエステルやナイロンなどの織物の両面に、塩ビ樹脂を貼り合わせた「積層シート」の総称として使われています。
塩ビ樹脂と基布(ポリエステル等)を組み合わせた複合素材の構造と見分け方は「PVCとは?単一素材ではなく複合素材である理由と見分け方」をご覧ください。
防水でも「水が漏れる」例外ケース
ただし、注意点もあります。
数年単位の長期的な観点で使用し、経年劣化で樹脂が硬化・剥離してくると、中の織り目まで雨水が浸透してしまう可能性があります。
また、安価なポリエチレン製のブルーシートなどは、織り目の粗いタイプだと「ピンホール」と呼ばれる微細な穴が開きやすく、そこから水が漏れることもあります。
ポリエチレン製ブルーシートの番手(#3000など)による厚み・耐久性の違いや重量基準は「【徹底解説】ブルーシートの規格とは?厚み・番手と#3000・#2500の違いを重量から解説」で解説しています。
長持ちさせるための選び方
もし「長期的に屋外で使いたい」「絶対に雨漏りさせたくない」という場合は、ホームセンターで売られている安価なシートではなく、テント倉庫やトラックの幌にも使われるプロ仕様のターポリンを選ぶことをお勧めします。
用途や設置期間、ご予算に応じて、テント倉庫用膜材やトラックシートなどの頑丈な生地のご検討も頂ければと思います。
過酷な環境で雨風を防ぐプロ仕様シートの選定基準は「トラックシートの正しい選び方|荷台サイズ・素材別の基準とプロ仕様の選定法」を参考にしてください。屋外での高度な防水シート施工実績は「電車の屋根面へシート張りつけ施工事例」でご確認いただけます。
PVCとは?単一素材ではなく複合素材である理由と見分け方



