WBGT(暑さ指数)とは|計算式と熱中症リスク評価の仕組みをわかりやすく解説 – 株式会社星野商店
公開日:2024年7月29日 / 更新日:2026年5月14日
WBGT(暑さ指数)とは、熱中症リスクを評価する国際的な指標です。気温(乾球温度)に加えて、湿度(湿球温度)と輻射熱(黒球温度)の3要素を組み合わせて算出され、単なる気温計では捉えきれない「体感的な暑さ」を数値化します。
工事現場・運動場・工場など、暑さの影響を強く受ける場所での安全管理や熱中症予防に活用されています。
WBGTを構成する3つの温度
WBGTは以下の3つの温度を組み合わせて算出します。
- ・湿球温度:湿った布で包んだ温度計で測る温度。湿度が高いほど高くなります。
- ・黒球温度:黒く塗った球体で測る温度。太陽からの輻射熱や地面からの反射熱を反映します。
- ・乾球温度:風や湿度の影響を受けない普通の温度計で測る温度。
WBGTの計算式
WBGTは環境(屋外か屋内か)によって計算式が異なります。
- ・屋外(太陽照射あり):WBGT = 0.7 × 湿球温度 + 0.2 × 黒球温度 + 0.1 × 乾球温度
- ・屋内・太陽照射なし:WBGT = 0.7 × 湿球温度 + 0.3 × 黒球温度
湿球温度の係数が0.7と最も大きいことからも分かるとおり、WBGTは「湿度の影響」を強く反映する指標です。気温が同じでも湿度が高いと熱中症リスクが大きく上がる、という現場の実感と一致する設計になっています。
WBGTの計算例|屋外と屋内のケース比較
実際の数値を当てはめて、屋外と屋内それぞれのWBGTを計算してみます。
【ケース1】晴れた日中の運動場(屋外・高温多湿)
湿球温度27℃、黒球温度35℃、乾球温度30℃の場合:
WBGT = 0.7 × 27 + 0.2 × 35 + 0.1 × 30 = 29.1℃
→ 熱中症のリスクが高い環境と判断できます。
【ケース2】曇りの日の室内運動場(屋内・比較的涼しい)
湿球温度24℃、黒球温度28℃、乾球温度30℃の場合:
WBGT = 0.7 × 24 + 0.3 × 28 = 25.2℃
→ 比較的安全に運動できる環境と判断できます。
同じ気温30℃でも、湿度や日射の状況によってWBGTは大きく変わります。「気温だけで暑さを判断すべきでない」理由がここにあります。
WBGTの活用シーン|熱中症予防の現場管理
WBGTは、特に高温多湿環境での安全管理や熱中症予防に役立つ指標です。
運動場や工事現場、工場の屋外作業など、暑さの影響を強く受ける場所での「熱ストレスの評価」に適しており、作業時間の調整・休憩頻度の設定・水分補給のタイミング判断などに活用されています。
気温計だけでは見えない「真の暑さ」を数値で捉えることで、現場での熱中症リスクを未然に防ぐことができます。
体感温度 SET*(Thermal Sensation Equivalent Temperature)



