テント生地とターポリンの違いについて

テント生地とターポリンの違いについてです。
ここでのテントは塩ビタイプ、ターポリンは業界的に1類ターポリン、2類ターポリン、白防炎と呼ばれる様なものを指します。

単純にテント生地は耐候性、防汚性、強度も優れています。ターポリンはどれもテントと比較すると、あまり良くないです。
ですが、作り方はどちらもフィラメント糸で織ったキバタへフイルムのラミネート加工で生産されています。

どこでその差が生まれるかというと、まず糸の強度が違います。その上でその糸で織る生機の密度も違います。
またラミネートするフイルムもテントに使用される塩ビと、ターポリンに使用される塩ビでは塩ビの質が違います。

塩ビ樹脂そのものはある程度の耐候性がありますので、いいものを使うことでより耐候性が出ます。
それに加えて、紫外線吸収剤という紫外線に強くなる薬品をいれてより耐候性を上げています。
表面にフッ素防汚処理をする事で、フッ素も耐候性がありますので防汚性と耐候性をさらに上げています。
また表面に艶感を出したり、ローラーでシボ(細かい凹凸)をつくる事で綿に似せる(cotton like)な仕上げにし意匠性を高めています。
反対にターポリンは特に処理をしていないので、印刷等の処理ができ、雑貨用途して多目的に使用できます。但し、耐候性が低いので屋外用途には適していません。
この様に構造としては同じですが、用途に特化する為に素材や仕上げ方の違いで、コストや性能に大きく差が生まれます。
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