1類ターポリンと2類ターポリン何が違うの?2

1類ターポリンと2類ターポリン何が違うの?2

Part 1に続き、1類と2類のより詳細な違い、特に生地単体のスペックに着目して解説します。JIS規格の性能表も合わせて確認しましょう。

1類ターポリンと2類ターポリンのより簡単な違いについてです。
ハトメの加工等も含めて養生シートとしての基準をクリアする為の記載となりますが、生地という素材レベルの話であれば、

1類ターポリン

  • 引張強度:490kN/mm以上
  • ㎡重量:450g/㎡を超えるもの
  • 引裂強さ:引張強さの5%以上かつ49.0kN/mm以上のもの

2類ターポリン

  • 引張強度:490kN/mm以上
  • ㎡重量:450g/㎡以下のもの
  • 引裂強さ:引張強さの5%以上のもの
表1 シートの性能 (JIS A 8952:1995 建築工事用シート より引用)
項目 1類 2類
引張強さ×伸び(1) kN・mm {kgf・mm} 49.0 {5 000} 以上で1試験片の最低が44.1 {4 500} 以上
引張強さ N {kgf} 490 {50} 以上
引裂強さ(2) N {kgf} 対応する方向の引張強さの5%以上かつ49.0 {5} 以上 対応する方向の引張強さの5%以上
接合部引張強さ(3) 引張強さの70%以上
はとめ強さ N {kgf}(4) 2.45L {0.25L}(4) 以上 1.47L {0.15L}(4) 以上
耐貫通性 貫通又はシートが著しい損傷を生じないこと
防炎性 薄地(5)のものはJIS L 1091のA-1法の区分3及びD法の区分2に適合するもの。
厚地(6)のものはJIS L 1091のA-2法の区分3及びD法の区分2に適合するもの。

注(1) 縦,横各々3個の試験片の測定値について引張強さ×伸びの値を求め,各々の平均をその方向の引張強さ×伸びの値とする。

(2) 縦,横各々に対応する方向の引張強さの測定値に対する割合。

(3) 融着,縫製などによるシート材相互の接合で,縦,横各々の接合部のそれに対応する方向の引張強さの測定値に対する割合。

(4) Lは,はとめの間隔(mm)

(5) シートの質量が450g/m2以下のもの。

(6) シートの質量が450g/m2を超えるもの。

あくまでも生地のみの強度ですが、この数値を満たしている生地であれば理論上は2類と同等や、1類以上の強度があると考える事が出来ます。
但し、数値上はクリアしていても実際に指定通りの寸法に仕上げてハトメを打ち、試験を受けて認定が出ているわけではないので気を付けなければなりません。

コチラの ターポリンの1類と2類 も合わせてご参照ください。 ターポリン1類と2類の違い Part 1
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