テント生地の強度の単位
テント生地(テトロンテント・ニューパスティなど)のカタログを見ると、抗張力の欄に「N」や「kgf」といった単位が出てきます。
普段の生活では馴染みのない単位ですが、これを知ることで生地の「本当の強さ」がイメージできるようになります。
N(ニュートン)とkgfの換算
例えば、カタログに755×667(N/3cm)と記載されていたとします。
数値の単位の「N」はニュートンと呼びます。「1N=0.102kgf(1kgf=9.80665N)」となります。
ここで出てきた「kgf」はキログラム重(じゅう)と呼び、重さではなく力の単位です。(1kgの質量を持つ物体に重力がかかる力)
「3cm」の意味(試験方法)
更に「/3cm」とあるのは、3cm生地の両端をつまんで真っすぐ水平(垂直)に引っ張った場合の数値となります。
つまり、あの数値は「たった3cm幅の生地がどれだけ耐えられるか」を表しているんです。
具体的な強さのイメージ
計算してみましょう。例題のテトロンテント(755N × 667N)をkgfに直すと、縦 約79kgf/3cm、横 約68kgf/3cmと置き換えが可能です。
これはつまり、3cmの巾に対して約79kg、横約68kgまでの力をかける事が出来るとなります。
3cmあれば60kg程度の重りを生地にぶら下げても大丈夫!となれば、相当強いことが分かりますね。
※ここに「3cm幅の生地に人間(約60kg)がぶら下がっても平気!」みたいなイラストを入れると最強だよ!
なぜ「N」を使うのか(由来)
何故こんな回りくどい「N」で記載があるかというと、国際単位系(SI)における力の単位が「N」だからです。
因みに由来は万有引力のアイザック・ニュートン(Isaac Newton)からきています。
テントの強度について



