マジックテープ、ベルクロ、面ファスナー
呼び方の謎を解き明かす
「マジックテープ」は、
実は商品名だった。
「マジックテープ」は、実は特定の企業が持つ登録商標です。その歴史と、私たちが普段使うべき正式名称、そして各社から販売されている様々な製品について解説します。

硬いフック面(オス)と柔らかいループ面(メス)がしっかり噛み合う。
この便利なテープの、本当の名前を知っていますか?
「マジックテープ」という名前が日本だと馴染みが深い名称になると思います。
かたい面(オス)とふわふわの面(メス)を合わせる事で、接合する事が出来るテープとなります。
この「マジックテープ」という呼び方は、株式会社クラレの登録商標となります。
日本で広く知られるこの名称は、株式会社クラレの登録商標です。
この仕組みを最初に発明した元祖。世界的にはこちらが有名です。
「ベルクロ」と呼ばれる商品はVelcro IP Holdings LLCというイギリスの会社の商品名となります。
またこの「ベルクロ」と呼ばれる商品が、この様にオスメスで嵌合((かんごう)2つのパーツが互いにはまり合う事)する仕組みが、面ファスナーの元祖となります。
そしてものすごくざっくりの話だと、日本ベルクロ株式会社が後のクラレファスニング株式会社となります。
正式名称と、各社の製品
また、現在では弊社扱いの「ボアテープ」をはじめとして、アラコー株式会社「AKテープ」、YKKファスニングプロダクツ販売株式会社「クイックロン」、伸和株式会社「マジクロス」等々と様々な商品名で販売されています。
基本的な用途としては同じですが、各メーカーによって素材がナイロンやポリエステルであったり、オス側をキノコの様にして引っ掛かりを強めたり、伸縮性を持たせたり、メス側のループをより細かく増やして絡める様にして嵌合する強度を高めています。
何処のメーカーが良い~というよりも用途や使用場所に合わせて、選定する事が重要です。