ゴム引布とは?一般的な塩ビシートとの決定的な違いとメリットを解説

公開日:2023年8月28日 / 更新日:2026年7月31日
「ゴム引布(ごむびきふ)」とは、ポリエステルなどの布地(基材)の表面に、用途に応じた「ゴム素材」をコーティングした強力なシート材のことです。
一般的なテントやカバーに使われる「塩化ビニール(塩ビ)シート」に比べ、ゴム特有の強い弾力と防御力を持ち合わせています。そのため、激しい摩擦が起きる場所(耐摩耗性)や、薬品や油を扱う特殊な工場(耐薬品性・耐油性)、電気を通したくない環境(絶縁性)など、通常のシートでは耐えられない過酷な現場の保護材として絶大な効果を発揮します。
お客さんから『薬品を使う現場や、擦れが激しい場所で使う丈夫なシートが欲しい』って相談されてカタログを見てるんだけど、【ゴム引布】って普通の塩ビシートと何が違うの?塩ビじゃダメなのかな?
なるほど・・・理解しました。実はそういう過酷な現場こそ、『ゴム引布』の出番なんです!簡単に言うと、普段私たちが扱っている塩ビシートの素材が【ゴム】にグレードアップしたタフなシート材のことです。専門家のプロとして、塩ビシートにはない圧倒的な耐性メリットと、適材適所で変わるゴムの種類の選び方をご説明しますね!
この記事のポイント
- 「塩ビシート」と「ゴム引布」の明確な役割の違い
- 過酷な現場を守る、ゴムならではの「特殊な耐性」
- 用途で決まる「正しいゴム材の選び方」
ゴム引布(ごむびきふ)とは?
通常、弊社がメインで扱っているのが「塩ビシート」です。 塩化ビニール(PVC)樹脂から作られたシート状の素材です。 塩ビシートは柔軟性があり、耐水性が高いため、防水シートやカバー、テントなどに使用されます。ゴム引布は、布地や織物の一方の側にゴムコーティングが施された素材です。 ゴムの層により、耐水性、耐摩耗性、防滑性などの特性が向上します。 単純に塩ビがゴム素材になったシートという認識で良いかと思います。
過酷な現場を守る!ゴム引布の強力なメリットと加工の注意点
耐薬品性、耐摩耗性、防滑性、絶縁性等と塩ビのシートに比べて、非常に幅広く対応することが可能ですが、加工性においては塩ビの方が簡単にシートという柔軟性を活かした加工製品の対応が可能となります。用途で決まる!コーティングするゴムの種類と選び方
コーティングしたゴムの種類によって、それぞれの得意な分野がありますので用途に合わせた選定が必要です。CSMやCRなどの表をご参考ください。弊社で取り扱っているゴム素材の引布・シートから、ゴムの種類ごとの代表的な製品をご紹介します。
| ゴムの種類 | 弊社の取扱例 | 製品ページに記載の特長・主な用途 |
|---|---|---|
| CSM | CSMゴム引布(難燃配合)Y-500 | 難燃配合で、JIS A1322 防炎2級 2分加熱に適合しています(社内試験結果)。両面ゴムのため、CR系接着剤による接着が可能です。難燃シート・難燃ジャバラ等に使用します。 |
| CR(クロロプレンゴム) | 極薄ゴムシートCR020/030/050クロロプレンゴム | 耐熱性・耐候性・耐薬品性に優れています(環境対応:非フタル酸エステル)。打ち抜いてのパッキン用途のほか、床面保護やグリップの滑り止めなどに使用します。 |
| NBR | 耐油性ゴム引布NP-200N | 耐油性に優れ、抗菌・防カビ性を付与しています。食肉加工用前掛け等に使用します。 |
| EPDM | EPDM引布EP-650 | 塩ビを使わない非塩ビ素材で、非フタル酸エステル・ノンハロゲンです。中柄ジャバラ、流通倉庫シェルターに使用します。 |
| シリコーンゴム | 高耐熱・耐寒性シリコーンゴムトッピングSI-450 | 耐熱性・耐寒性に優れ、基布に耐熱性のあるアラミド繊維(コーネックス®)を使用しています。耐熱ジャバラ、氷結防止カバー等に使用します。 |
上記以外のゴムについてもご相談を承りますので、お問い合わせください。
オーニング:アルタスモーターの組合せ



