糸入ビニールとは?透明シートにマス目の糸が入っている理由と特徴

公開日:2023年11月13日 / 更新日:2026年6月9日
「糸入ビニール」とは、透明で柔らかい塩化ビニール(軟質塩ビ)フィルムの間に、ポリエステル製の糸を格子状に挟み込んで一体化させたシートのことです。
透明な塩ビフィルムは柔軟で扱いやすい反面、「引っ張ると伸びる」「少しの切れ目から簡単に裂けてしまう」という寸法安定性や強度の弱点を持っています。そこに伸縮性が少なく切れにくいポリエステル糸を組み込むことで、フィルム単体の弱点を見事に克服し、透明度を保ちながら非常に破れにくい丈夫なシートを作り出しています。
お客さんから工場の間仕切りカーテンの依頼を受けたんだけど、『マス目模様の糸が入っているシートより、何もない透明なシートの方が見栄えが良いんじゃない?』って聞かれたんだよね。どうしてわざわざ糸を入れているの?
なるほど・・・理解しました。確かに見た目だけなら何もない方がスッキリ見えますよね!でも実は、あの格子状の『糸』こそが、シートを劇的に丈夫にする最大の秘密なんです。柔らかい透明ビニール単体だとどうしても破れやすいという弱点があるんですが、糸を入れることでそれを完璧にカバーしています。鉄筋コンクリートと同じ原理で強度を上げる魔法のような仕組みをご説明しますね!
この記事のポイント
- 透明ビニール単体が持つ「伸びやすさ・裂けやすさ」の弱点
- 鉄筋コンクリートと同じ!ポリエステル糸による強力な補強
- 用途で決まる!糸のマス目の「粗さ」と「細かさ」の選び方
糸入ビニールとは?まずは透明フィルム単体の「弱点」を知ろう
軟質塩ビの特徴の1つとして透明度の高いフイルムとして加工する事ができます。配合により柔軟性の調整も可能です。さらに帯電防止や静電防止といった機能性だけでなく、他に様々な機能性を付与できるという特徴があります。
それも万能ではなく、フイルム単体では引っ張ると伸びる、暑さ、寒さで伸縮が起きやすいので寸法安定性があまり良くないや、刃が入ると切れやすく、切れ目から裂けやすいという様な弱点があります。
ポリエステル糸で強度を補う仕組み
そこで、クレネットというポリエステル糸を格子状にした基布に対して透明フイルムでサンドしてラミネートをして一体化する事で、ポリエステル糸の特徴である伸縮性が少ない、切れにくいという特徴で軟質塩ビフイルムの弱点を補う事が出来ます。弱点としては、静電気を帯びやすいです。これらの素材を合わせる事で、軟質塩ビの特徴を活かしつつも弱点を補うように格子状の糸をいれたものが糸入ビニールの最大の特徴となります。
糸のマス目の「粗さ」と「細かさ」による見え方・強度の違い
この格子が粗すぎると、視認性は上がりますが強度や寸法安定性が落ちたり、細かいと視認性が落ちるが強度が上がるという事になります。身近なところだと、建築物で鉄骨や鉄筋とコンクリートを組み合わせて強度を上げる事に似ていますね。



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