塩ビの重量について
軟質塩ビシートの重量計算ガイド
現場や打ち合わせで役立つ、塩ビシートのおおよその重量を把握するための計算方法と、カタログ数値に幅がある理由について解説します。
CALCULATION
重量計算の基本
比重とは?
軟質塩ビシートの重量についてです。 糸入やターポリンになると、ポリエステル糸の比率と重量を考えなければなりませんが、塩ビ単体であれば比較的簡単です。
水の比重を1ととした場合に1.16~1.35程度が軟質塩ビの比重とされています。硬質塩ビはさらに上の比重となり重いものとされています。
0.3㎜厚の塩ビシートの㎡重量を求めるにあたり「g/cm3」として計算すると、1m×1m=1㎡なので以下の計算式となります。
0.3mm厚シートの計算例
0.03㎝(厚み) × 100㎝(幅) × 100㎝(奥行) × 比重(1.16~1.35)
= 348g/㎡ ~ 405g/㎡
計算すると「348g/㎡~405g/㎡」となります。なんとなーく0.3㎜厚のビニールでよく目にする数字になったかと思います。
VARIATION
重量に幅がある理由
ここの範囲があるのは各メーカーの製造工程や可塑剤の含有量等様々な要因によって左右されます。
季節による配合調整
製造メーカー様によっては、どのシーズンでも出来立て新品未開封を開反した時の柔らかさを一定に感じる様に、季節によって配合を変えている場合があります。夏場は若干固めに仕上げて、冬場は柔らめに仕上げる様な調整を行い作り手が安定した作業を行える様に製造されています。
糸入りの厚み表記
ここで糸入ビニール等でカタログ数値が思ったより軽いなや、重いなという思う方も出てくると思います。これは格子に入った糸の交点の一番厚みがある部分の数値と、フイルム厚を表記しているのが混在している為です。
現場や打ち合わせ時におよその重量が知りたい場合にお使い下さい。
のれんシートの重量 タカシート



