防音シート選びの基準!音響透過損失が高い・低いの違いをプロが解説

公開日:2023年8月2日 / 更新日:2026年6月23日
「音響透過損失(おんきょうとうかそんしつ)」とは、防音シートや壁などの素材が、通過しようとする音のエネルギーを「どれくらい削り落として小さくできるか(遮断できるか)」を示す防音性能の指標(単位:dB)です。
カタログ等でこの数値を見る際は、以下のポイントを押さえておきましょう。
- ・「数値が高い」=優秀な防音バリア: 音を跳ね返したり吸収したりする力が強く、向こう側へ音を漏らしません。(=防音効果が高い)
- ・「数値が低い」=音が素通り: 音のエネルギーをせき止める力が弱く、そのまま向こう側へ通過してしまいます。(=防音効果が低い)
- ・【要注意】素材の力より「密閉」が鍵: カタログ上は音響透過損失が非常に高いシートを選んだとしても、施工時に「隙間」が少しでも空いていると、そこから音が水のように漏れ出してしまいます。防音を成功させるには、数値の高さだけでなく「いかに隙間なく塞ぐか」が最も重要になります。
お客さんから『工場や現場の騒音対策で防音シートを探してるんだけど、カタログに載っている【音響透過損失】って言葉が難しくてよく分からない』って言われるんだよね。これって、どう説明すれば一番伝わりやすいかな?
なるほど・・・理解しました。漢字が並んでいて難しそうに見えますよね!でも実は、みなさんの身近にある『部屋のドア』をイメージしてもらうと、とっても簡単に理解できるんです。専門家のプロとして、音が通り抜ける仕組みと、この数値が防音においてどういう意味を持つのか、分かりやすくご説明しますね!
この記事のポイント
- 部屋のドアに例える
- 「高い=音が漏れない」
- 「隙間」という落とし穴
音響透過損失とは
音響透過損失とは何なのか、身近にあるドアを例にしてみます。
ドアを通して隣の部屋の音を聞こうとする事を想像してみて下さい。
ドアを通して隣の部屋の音を聞こうとする事を想像してみて下さい。
ドアが完全に開いている場合
ドアが完全に開いている場合、音はほとんど妨げられずに隣の部屋の音を聞くことができます。
これは、音響透過損失が非常に低い状態です。
部屋から隣の部屋に渡る音はほとんど聞こえないか、かなり静かになります。これは、音響透過損失が高い状態です。
この場合、一部の音は隣の部屋に透過して聞こえますが、全体的には減衰しています。
隙間があるため、完全には遮断できずに一部の音が透過するのです。これは、中程度の音響透過損失がある状態です。
これは、音響透過損失が非常に低い状態です。
ドアがしっかりと閉まっている場合
ドアがしっかりと閉まっている場合はどうでしょうか?ドアが密閉されていると、隣の部屋の音がかなり遮られる事が想像できると思います。部屋から隣の部屋に渡る音はほとんど聞こえないか、かなり静かになります。これは、音響透過損失が高い状態です。
ドアに隙間がある場合
さらにドアが閉まっているが、ドアに隙間がある場合はどうでしょうか?この場合、一部の音は隣の部屋に透過して聞こえますが、全体的には減衰しています。
隙間があるため、完全には遮断できずに一部の音が透過するのです。これは、中程度の音響透過損失がある状態です。
重要な要素
音響透過損失が高い場合、音が遮られて減衰するため、音のエネルギーがほとんど透過せず、聞こえる音が少なくなります。音響透過損失が低い場合は、音がほとんど妨げられないため、隣の部屋の音がクリアに聞こえます。
このように、音響透過損失は、音がどれだけ透過して減衰するかを示す指標であり、音の遮断や透過に影響を与える重要な要素です。
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