トラックシートの号数による使い分け

重さ?強度?何を優先する?
トラックシート「号数」選びの判断基準

エステル帆布のカタログに記載されている「2号」「5号」といった表記。その号数が持つ意味と、プロが実践する現場での使い分け、最新のトレンドまでを徹底解説します。

BASIC RULE

号数と強度の基本ルール

エステル帆布のロール生地のイメージ

号数 = 強度の目安

まず覚えておきたいのは、エステル帆布の号数は「数値が小さいほど強度がある(厚手で丈夫)」ということです。ただし、号数によって「絶対にこの用途」という厳格なルールは、実はほとんどありません。

唯一の例外として、「2号帆布」については、「一般財団法人 日本舶用品検定協会(HK検) 試験に合格」している膜材を使用するよう、カタログにも記載がある特別な規格となっています。

号数 推奨用途(カタログ記載例)
2号 船舶用ハッチカバー(※HK検 試験合格品)
3号 トラックシート(6t超)、トラック幌(6t超)
4H トラックシート(6t超)、トラック幌(6t超)
5号 トラックシート(2t~6t)、トラック幌(2t~6t)
6号 トラックシート(2t未満)、トラック幌(2t未満)
7号 集会用テント など
軽量 トラックシート(2t超)、トラック幌(2t超)
超軽量 トラックシート(2t超)、トラック幌(2t超)

このように、号数はおおよその目安であり、その丈夫さからトラックシート以外にも、屋外用途のカバーとして様々な場面で活躍します。

CURRENT TREND

近年のトレンド:「軽量帆布」という選択

カタログ上は大型車に厚手のシート(3号、4号など)を推奨する記載がありますが、現場の実情は少し異なります。特に平ボディのトラックで使われるシートは、その「重量」が大きな問題となります。

現場の声:なぜ「軽量」が選ばれるのか

近年、運転手の方がお一人でシート掛け作業をする場面が増えています。体の負担を考えると、圧倒的に「軽量帆布」が人気です。重くて扱いづらい厚手のシートよりも、軽量で扱いやすいシートを使い、その分しっかりとゴムロープで車体に固定する。この方がバタつきを抑えられ、結果としてシートが長持ちするという、現場ならではの知恵があります。

軽量帆布を扱うイメージ
ATTENTION

知っておきたい注意点

規格品のサイズ名と生地規格の違いのイメージ

規格品の「号数」との違い

今回解説した「帆布の規格(強度)」とは別に、企業様が販売する規格品の「サイズ名」として「1号(小サイズ)」「2号(中サイズ)」と名付けている場合があります。これらは全くの別物ですので、混同しないようご注意ください。

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