綿帆布に厚みの表記がない理由とは?旧JIS規格と天然素材の秘密

綿帆布厚みついて

公開日:2023年10月20日 / 更新日:2026年6月9日

綿帆布(コットンキャンバス)のカタログ等に「厚み」の表記が存在しない最大の理由は、1954年に制定された綿帆布のJIS規格(JIS L 3102)において、厚みに関する指示や基準が設けられていなかったためです。
現在、このJIS規格自体は廃止されていますが、当時の規格に沿って生産を続けている名残から、今でも厚みを表記しないのが一般的となっています。また、綿という天然素材は「水に濡れると縮んで厚みや寸法が変わる」という特性があるため、数値を厳密に固定しづらいという物理的な背景も関係しています。

熊谷 熊谷
お客さんから『この綿帆布の厚みは何ミリ?』って聞かれてカタログを見たんだけど、どこにも厚みが書いてないんだよね。テント生地みたいに厚みを書いてくれないと選びにくいんだけど、なんで表記がないの?
川畑 川畑
なるほど・・・理解しました。実はそれ、メーカーの書き忘れではなく『そもそも厚みの公式な基準が存在しない』からなんです!これには昔のJIS規格のルールや、綿という天然素材ならではの深い理由が隠されています。その意外な歴史的背景をご説明しますね!
この記事のポイント
  • 厚みの基準がないのは「旧JIS規格」の名残
  • 水で縮む「天然素材」ならではの難しさ
  • 「厚み」よりも「糸の太さと密度(丈夫さ)」を重視した歴史

なぜ表記がない?綿帆布の厚みと「JIS規格」の関係

綿帆布に厚みの表記が無いのは、まず綿帆布のJIS規格と基準に「厚み」という指示がない為です。
制定されたのが1954年3月29日であり、JIS L 3102となります。
JIS規格には糸の撚り合わせ数には厳密な指示がありますが、織った糸の密度による基準は若干幅があります。
そして今は綿帆布のJISが廃止(1997年)されていますが、旧JIS規格に沿って生産されている場合が多い名残です。
最近では自社の規格としてある程度の目安としてだしている場合もあります。

天然素材ならではの理由と、制定当時の歴史的背景

◎廃止されてしまったので確認が難しいですが、糸の素材が天然素材であることや濡れると縮む事で安定性がやや低い事も基準に幅がある事の1つかと考えられます。また厚みではなく、この太さの綿糸を使ってこの密度で織ったから丈夫だね。軽いね。や戦後直後という制定された時代背景もあるかと考えられます。 ※最後は私的な考察なのでエビデンスはありません。
株式会社 星野商店

この記事の監修・執筆

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