【プロが解説】テント・シートの「遮光生地」の本当の意味と注意点

遮光生地について

公開日:2023年4月17日 / 更新日:2026年5月28日

「遮光生地」や「遮光率99.99%」という表記があっても、日中の屋外で使用した場合、テントの中が完全な真っ暗(漆黒)になるわけではありません。 産業用シートにおける「遮光性」は、主に以下の点に注意して選定する必要があります。

  • ・遮光生地の本来の目的: 主に、表面に印刷をしたりカッティングシートを貼った際に「裏映り(透け)しにくくする」という意味合いで使われます。
  • ・実際の明るさ: 遮光率99.9995%の生地でも、昼間の太陽光下では「市民薄明(灯火なしで屋外活動ができるギリギリの明るさ)」程度の光を通します。
  • ・完全に真っ暗にするには: 真の暗闇が求められる現場では、黒い生地を2重・3重に張り込み、隙間からの光を完全に遮断する特別な施工が必要になります。

熊谷 熊谷
たまにお客さんから『遮光生地を使ったのに、テントの中が真っ暗にならないんだけど!』って驚かれることがあるよね。『遮光』って書いてあるのになぜ光が透けるんだろう?
川畑 川畑
なるほど・・・理解しました。実はそこが一番の勘違いポイントなんです!弊社が扱うシートの『遮光性』は、主に印刷やカッティングシートの『裏映りを防ぐ』ためのもので、完全な暗闇を作る目的ではないんですよ。遮光率99.99%でも実際はどれくらい明るいのか、分かり易くご説明いたしますね!
この記事のポイント
  • 「遮光=漆黒(真っ暗)」という言葉の錯覚
  • 業界における「遮光」の真の目的を定義
  • 「目的のヒアリング」の重要性

この業界の遮光性

機能性で「遮光性」をうたっている生地についてです。
弊社の扱っている生地の機能性の「遮光性」については、印刷したりカッティングシートを貼り付けたときに裏映りしにくいという認識でお願いいたします。
遮光率99.9995%と記載があると漆黒の遮光性がある様に感じるかもしれません。

明るさの単位

明るさの単位にルクスというものがあります。
昼間の太陽光で約100,000ルクスの明るさといわれています。
この光を遮光率99.9995%の生地へ透過すると、単純計算ですが5ルクスは光が通り抜けるという事になります。
この数値的には「市民薄明(しみんはくめい)」と言いものの形が薄っすらとわかり、灯火なしで屋外の活動ができるギリギリの明るさになります。
日の出前30分、日没後30分程度の明るさです。
「遮光」というワードのイメージから、この生地で真っ暗になると考えてしまうと、かなり明るく感じます。

ヒアリング

本当に真っ暗にしたい遮光性を求めての現場なのか、デザインや意匠性を求めての遮光性なのかの打合せが必要となります。
本当に真っ暗にしたい遮光性を求めるのであれば、黒い生地を2重、3重に張りこみ、隙間からの光の侵入を完全に遮断する事が必要となります
株式会社 星野商店

この記事の監修・執筆

株式会社 星野商店

産業用繊維資材の卸売をはじめ、加工製品の製造から現場施工までをトータルに手掛ける専門企業です。「全従業員の幸福のため、産業用資材をご利用していただくお客様のために、品質・利便性・迅速を追求し、安心をお届けする」という理念のもと、長年培ってきた専門的な知見と確かな技術力で、現場のあらゆる課題解決をサポートします。

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