膜構造の『A種、B種、C種、テント倉庫膜材』と火花除けの『A種、B種、C種』

火花よけで使用される「スパッタシート」と呼ばれる商品について、JISの試験で[A 1323]というものがあります。
これは溶接及び溶断時に発生する火花に対する試験となります。

建築膜材とスパッタシートの違い

スパッタシートのJIS規格 [A 1323] とは

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A種

厚さ9.0mmの火花発生用鋼板を溶断するとき、発生する火花に対し発炎及び防火上有害な貫通孔がないこと。

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B種

厚さ4.5mmの火花発生用鋼板を溶断するとき、発生する火花に対し発炎及び防火上有害な貫通孔がないこと。

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C種

厚さ3.2mmの火花発生用鋼板を溶断するとき、発生する火花に対し発炎及び防火上有害な貫通孔がないこと。

試験により上記の様にA種、B種、C種の認定を受ける事ができます。

⚠️ 注意:混同しやすいポイント ⚠️

膜構造建築物の膜材料 (別規格)

ここで1つ間違えてしまう事があります。
膜構造建築物に使用可能な膜材料も、基布、コーティング材、用途でA種、B種、C種、テント倉庫用の4種に大別されます。

A種

B種

(ガラス繊維で不燃材料という性能となっておりますので、不燃だからといっても火花に対する試験のB種を取得したわけではありません。)

C種

テント倉庫用

特にB種はガラス繊維で不燃材料という性能となっておりますので、不燃だからといっても火花に対する試験のB種を取得したわけではありません。

スパッタシート (JIS A 1323 A種・B種)

膜構造建築物 (ドーム、大型倉庫等) には使用できません。
(建築基準を満たしていないため)

膜構造用膜材料 (A種・B種など)

火花よけ (スパッタシート) 用途としては不適切です。
(火花への耐性試験 (JIS A 1323) を満たしていないため)

また逆にスパッタシートがA種、B種と表記されているからといってドームの膜材や大型の倉庫に使用できる様な建築の基準を満たしておりませんので、使用できません。

関連情報

日本膜構造協会様のHPより、膜構造建築物に使用可能な膜材料は確認出来ますので弊社HPと合わせてご使用下さい。

日本膜構造協会HPで確認する
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