ミシン糸:スパン糸とフィラメント糸の簡単な特徴について

※画像はポリエステル糸を拡大したものです。

我々の業界で主に使用されているスパン糸とフィラメント糸の簡単な特徴について

①スパン糸(紡績糸) ⇒ 短繊維を並行状態となる様に引き揃えたミシン糸



【特長】
細かい繊維を紡ぎ、撚りをかけて糸状にしたものとなります。
拡大写真の様に毛羽を有し、綿糸に近い風合い。縫製時の耐熱性。(針との摩擦で生じる熱を毛羽から放熱する。)
細かい繊維を糸状にしたものなので屈曲に強くカバーやシートの縫製に向いています。

②フィラメント糸(長繊維) ⇒ 長繊維を複数撚り合わせたミシン糸でさらに大きく2種に分かれます。


 ②-1 モノフィラメント → 1本だけで用いられるフィラメント糸のことで、釣り糸状の糸のことである。
 ②-2 マルチフィラメント → フィラメントを何十本も収束させて1本の糸としたもので、モノフィラメントに比べてしなやかさがあり多用途に用いられます。

【特徴】
光沢のある美しい縫い目。拡大写真の様に毛羽が無く、スパン糸より高強力で高伸度。
毛羽がないので縫製後の仕上がりが美しく、装飾テントや内装等の意匠性を求められる場所に向いています。
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