ミシン糸:スパン糸とフィラメント糸の簡単な特徴について

公開日:2022年8月2日 / 更新日:2026年9月4日

※画像はポリエステル糸を拡大したものです。

我々の業界で主に使用されているスパン糸とフィラメント糸の簡単な特徴について

①スパン糸(紡績糸) ⇒ 短繊維を並行状態となる様に引き揃えたミシン糸



【特長】
細かい繊維を紡ぎ、撚りをかけて糸状にしたものとなります。
拡大写真の様に毛羽を有し、綿糸に近い風合い。縫製時の耐熱性。(針との摩擦で生じる熱を毛羽から放熱する。)
細かい繊維を糸状にしたものなので屈曲に強くカバーやシートの縫製に向いています。

スパン糸で縫製される代表的な高耐久シート素材の特性は「エステル帆布とは?特徴・耐用年数とターポリンや綿帆布との違いを解説」をご覧ください。立体カバーへの実際の縫製・仕立て事例は「山車カバー縫製加工設置事例」でご確認いただけます。

②フィラメント糸(長繊維) ⇒ 長繊維を複数撚り合わせたミシン糸でさらに大きく2種に分かれます。


  ②-1 モノフィラメント → 1本だけで用いられるフィラメント糸のことで、釣り糸状の糸のことである。
  ②-2 マルチフィラメント → フィラメントを何十本も収束させて1本の糸としたもので、モノフィラメントに比べてしなやかさがあり多用途に用いられます。

【特徴】
光沢のある美しい縫い目。拡大写真の様に毛羽が無く、スパン糸より高強力で高伸度。

破断を防ぐ糸の引張強力や伸び率(伸度)の具体的な選び方については「【プロが解説】ミシン糸の引張強力と伸度の重要性。正しい糸の選定方法」で詳しく解説しています。

毛羽がないので縫製後の仕上がりが美しく、装飾テントや内装等の意匠性を求められる場所に向いています。

美しい縫製ラインが求められる店舗用テントの特徴は「装飾テントとは?店舗を彩るデザインと日よけ・雨よけの機能性を解説」を参考にしてください。実際の店舗向け施工事例は「装飾テント新設施工事例」で紹介しています。

フィラメント糸はさらにモノフィラメント(1本の単繊維)とマルチフィラメント(複数撚り合わせ)に分かれます。
詳細はテントと帆布の透光性の違いとは?フィラメント糸とスパン糸の光の通り方と明るさを比較」をご確認ください。

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